事業主のための雇用関連助成金について

新型コロナウィルス感染症などの影響により雇用が安定せず、再就職が難しい世の中となっています。
一方、雇用を維持・安定させるための助成金制度は数多くあり、国は多方面で雇用を支援してくれています。
その中の主だった3つの制度をわかりやすく紹介します。

雇用関連の主な助成金

産業雇用安定センターについて

会社がやむをえず実施する出向・再就職を、無料で手助けしてくれる機関として「産業雇用安定センター」があります。
出向・再就職を受け入れてくれる会社を探し、採用決定までスタッフが支援してくれます。
また、人手不足で働き手を探している会社のためにも人材を探してくれます。
くわしくはこちらの記事をご覧ください。

人材確保の選択肢「産業雇用安定センター」

産業雇用安定助成金

出向元と出向先の企業で出向期間を定め、期間終了後は元の事業所に戻って働きます。
出向元企業、出向先企業の双方に助成金が支給されます。
出向元と出向先が関連会社であっても、一定の要件を満たせば助成対象となります。

助成金の内容

助成金は2種類あります。

①出向運営経費:出向元及び出向先が負担する賃金、出向中の教育訓練・労務管理のための経費などの一部が助成されます。
※1 出向元・出向先負担額合計は1人1日当たり12,000円が上限です。
※2 支給期間は、1人の出向者に対し1年間までです。
②出向初期経費:出向成立に要する措置を実施した場合、一定額が助成されます。

いずれの助成金額も、出向の条件や会社の規模・業種などにより変わってきます。

労働移動支援助成金

労働移動支援助成金は、「再就職支援コース」「早期雇い入れ支援コース」の2つのコースがあります。

労働移動支援助成金(再就職支援コース)

やむをえず離職してもらう従業員に対し、事業主が再就職の支援をした場合、助成金をもらうことができます。

労働移動支援助成金(早期雇入れ支援コース)

再就職援助計画などの対象者を、離職後3か月以内に社員として雇い入れ、継続して雇用することが確実である事業主に対して助成するものです。

トライアル雇用助成金

トライアル雇用助成金は、新型コロナウイルス感染症の影響で離職を余儀なくされた方を雇い入れた場合に支給される助成金です。

雇用関連の助成金は数多くあります

紹介したもの以外にも、人材確保等支援助成金、地域雇用開発助成金など、数多くの助成制度があります。
厚労省のサイトでは詳細なパンフレットも掲載されていますので、ぜひご覧ください。