かかりつけ医をもつメリット|医師と信頼関係をきずこう

「かかりつけ医」は、日常的な診療や健康管理などをしてくれる身近なお医者さんのことです。
お医者さんは忙しそうなイメージがあるため、聞きたいことを我慢してしまった…という経験はありませんか?
信頼できるかかりつけ医をもっていれば、病気かなと思ったとき気兼ねなく相談することができます。
この記事ではかかりつけ医をもつメリットや、お医者さんと良い関係を築くために大切なこと(袋井市医師会提供)を紹介します。

信頼できるかかりつけ医をもつメリット

健康診断を受けた場合などの診断書を見てもらえる

会社などで健康診断を受けている人は、その診断書をかかりつけ医に持っていきましょう。
具合が悪くなったとき、体質や病歴などを考慮して診てもらうことができます。
また日常生活で気をつけることについてのアドバイスももらえますよ。

大病院にかかる際も費用と時間を節約できる

大病院にかかりたいときも、まずかかりつけ医を受診して「紹介状」をもらいましょう。
かかりつけ医を受診することで、自分の病状にあった適切な大病院や先生を紹介してもらえます。
大病院は紹介状のない人よりも、紹介状のある人を優先して診察するので、待ち時間の短縮にもつながります。
いきなり大病院へ行くと、待ち時間が長くなるだけでなく特別料金が加算されます。

※令和4年10月1日よりこの特別料金が改訂(値上げ)され、7,700円(税込)~となります。
参考:令和4年度診療報酬改定の概要 外来Ⅰ – 厚生労働省(PDF)

お医者さんと良い関係を築くために大切なこと

症状をなるべく正確に伝えよう

いつから、どこが、どのような症状なのか、具体的にお医者さんに伝えましょう。
あらかじめメモをとっておくと、伝え忘れを防ぐことができます。
聞きたいことや、不安なこともメモしておくと安心ですね。

聞かれたことにしっかり答えよう

お医者さんは、診断するうえで大切なことをあなたに尋ねます。
自分のことばかり話すのではなく、聞かれたことにしっかり答えるようにしましょう。

医師の説明をよく聞き、自分の病気をしっかり理解しよう

病気のことはつい心配になってしまいますが、過剰に心配しては気分が落ち込んでしまいます。
逆に無関心すぎるとスムーズに治療が進みません。
お医者さんの説明をよく聞いて、自分の病気についてきちんと理解しましょう。
そのとき、よくわからないことはうやむやにせず、わかるまで質問してくださいね。

処方された薬はきちんと飲みましょう

病院で処方された薬は、決まりを守ってきちんと飲みましょう。
2ヶ所以上の医療機関で薬をもらっている場合や、市販薬やサプリメントを常用している場合は、内容を伝えましょう。

おくすり手帳を持っていますか?

おくすり手帳は、医療機関で処方された薬の情報を記録しておく手帳のことです。
薬の服用状況を把握できるため、薬の重複投与や、飲み合わせによるトラブルを防ぐ目的があります。
薬局で、無料で作ってもらうことができます。

複数の薬服用による相互作用について

複数の薬の飲み合わせによっては、よくない影響が出るものがあります。
例えば、薬の効き目が強くなりすぎて副作用に悩まされたり、 薬の効果が抑えられ病気が治りにくいこともあるため、現在服用している薬は必ずお医者さんに伝えましょう。

感謝の気持ちを忘れずに

お医者さんも人間です、感謝の気持ちを伝えましょう。
診察室に入ったときの挨拶や、「お願いします」「ありがとうございました」などポジティブな言葉は、信頼関係を築くうえでとても大切です。

病気を治すのはあなた自身です

かかりつけ医はあなたの健康の強い味方ですが、病気を治すのはあなたです。
特に生活習慣病は自分との戦いです。
休むときはしっかり休む、病気にふさわしい食事を心がけるなど、自分自身の努力も忘れてはいけませんね。