ジェネリック医薬品とは?|今までの薬と同じ?|メリット・デメリットは?

薬局に行ったときに「ジェネリック医薬品がありますが、どうしますか?」と聞かれ悩んだ経験はありませんか?
「よく耳にするけど、今までの薬と何が違うのかよくわからないな…」と思っている人も多いと思います。
そもそもジェネリック医薬品とはなんなのか、今までの薬との違いやメリット・デメリットをみていきましょう。

ジェネリック医薬品とは?


新しい医薬品の開発には膨大な費用がかかるため、開発した製薬会社が独占的に製造・販売できる期間が認められています。(期間は20年〜25年程度)
先に開発された医薬品を先発医薬品(センパツイヤクヒン)といいます。
特許期間が終わった先発医薬品を、効果が同じになるように、ほかの製薬会社が後からつくったものをジェネリック医薬品といいます。
一から開発する費用が抑えられる分、安く提供できるというわけです。

2〜5割程度お得、厳しい品質検査もクリアしています

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と比べると自己負担額が2割〜5割程安くなります。
また、海外と比べると、日本のジェネリック医薬品の承認基準はとても高く、厳しい品質検査をクリアしているので信頼できる医薬品といえるでしょう。

先発医薬品とは製法が違います

ジェネリック医薬品は先発医薬品と効果・効能や用法・用量も基本的には変わりません。
ただし薬をつくる過程で先発医薬品とは違う添加剤を使用して作られる場合が多くあります。
つまりジェネリック医薬品と先発医薬品は全く同じではなく、「同等」であるといえるでしょう。

メリットとデメリット


先発医薬品と同じ効果なのに薬代が節約できる、いいことづくめのジェネリック医薬品。
ですが使用の際に気をつけたいこともあります。

メリット

  • 処方箋で支払う薬代が安くなります
  • 飲みやすく改良されているものも多いです

デメリット

  • 臭いや味、使用感が違うことがあります
  • 薬が変わることでまれにアレルギーを起こすことがあります
  • すべての医薬品にジェネリック医薬品があるわけではありません
MEMO

日本では超高齢化社会が進んでいます。
それにともない国の医療費負担額も増えて「健康保険」の財政が苦しくなっています。
少しでも医療費を減らすため、国をあげてジェネリック医薬品の普及に力をいれているのですね。

ジェネリック医薬品を希望する場合は先生に相談を


メリット、デメリットを知ったうえで、ジェネリック医薬品を使ってみたい方はお医者さんに相談してみましょう。

相談のポイント

  • 今飲んでいるお薬にジェネリック医薬品がありますか?
  • ジェネリック医薬品がある場合、それに変更することはできますか?
  • ジェネリック医薬品がない場合、同じような効き目で治療ができるジェネリック医薬品はありますか?

不安な場合は1週間のお試しを

薬を変えるのはやっぱり心配という方は、お試し調剤をお願いしてみましょう。
先生または薬剤師に相談して、1週間分などの短い期間でお試しをしてみましょう。

治療の満足度向上につながります


自分が服用する薬について、正しく理解することはとても大切です。
「すすめられたから」「値段が安いから」と、安易に医薬品を選ぶのではなく、自分から積極的に薬に関する知識を得るようにしましょう。
お医者さんとのコニュニケーションも深まり、治療の満足度が高まります。