大人用おむつは3タイプ。それぞれの特徴と選ぶ上でのポイントは?

大人用おむつは種類が豊富で、選び方にも悩んでしまいますよね。
生活にあったおむつの使用方法、選び方を見ていきましょう。

おむつ生活は明るい毎日のために

 

 

初めておむつのことを考えると、心身の衰えを感じさせられるようで、とても不安な気持ちになりますよね。でも気負う必要はありません。
おむつは、前向きで健康的な生活をサポートしてくれる心強い味方です。

 

大人用おむつを我慢することのデメリット

初めておむつのことを考えると、心身の衰えを感じさせられるようで、とても不安な気持ちになりますよね。

でも失敗して汚れてしまうのも不快だし、家族や周りの人に迷惑をかけるのも嫌で、さらに落ち込んでしまいますよね。

しかし、トイレの不安をそのままにしておくと、外出がおっくうで閉じこもりがちになったり、水分補給を我慢した結果、高血圧や熱中症を引き起こしてしまうケースもあるのです。

 

初めての大人用おむつ、種類と特徴、選ぶ上でのポイントは?

大人用おむつは、使い捨ての紙パンツです。

大きく分けて3種類あり、お尻をすっぽり覆う「パンツタイプ」と「テープタイプ」
部分的に使用する「パッドタイプ」があります。

パンツタイプ

  • ひとりで歩ける方・介助があれば歩ける方、立てる方、座れる方に向いています
  • 下着と同じように履いて使います
  • 薄いものが多く、おむつをつけていることが、わからないよう工夫されています
  • フィット感があり動きやすいです
  • スポーツ用、色や柄のついた下着のようなデザインもあります
  • 吸収量:約2回〜6回分

選び方のポイント

ウエストサイズを表示している商品が多いので、自分のウエストサイズを測っておきます。
大きめを選ぶと、隙間から尿が漏れる原因になるので、お腹にゴムがくいこまない程度を目安にぴったりのものを選びましょう。

テープタイプ

  • 主にベッドの上で過ごすことが多い方(介助が必要な方)
  • ウエスト部分をテープで留めて使います
  • 着脱は横になった状態でおこないます
  • 吸収量:約2回〜5回分

選び方のポイント

ウエストはテープで調節できるので、ヒップサイズを表記している商品が多いですが、ウエストを表記しているものもあります。
購入の際は使用者のヒップ、ウエストのサイズを測って身体に合ったものを選びましょう。

パッドタイプ

  • 下着につけて使える手軽さから、初めての尿ケアに人気です
  • 基本的には、パンツタイプ、テープタイプの内側につけて使用します
  • 下着でもパンティーライナーのように使うことができます
  • 種類が豊富(軽い尿もれ用、便失禁用、男性専用の袋形状のものなど)
  • 吸収量:約2回〜10回分

選び方のポイント

吸収量や形の種類が豊富なので、自分の用途にあわせて使い分けます。

例えば、昼間はこまめにトイレにいけるので吸収量が少なく、洋服の上から目立たない小さいものがおすすめです。
夜間はトイレを気にせず眠りたいので吸収量の多い、大きいものをつかう。といった選び方ができます。

 

※吸収量は1回の尿量を150mlとして計算しています
※1回の尿量は一般的に1回150~250ml程度と言われています

1日の使用枚数は6〜8枚程度、かしこい使い方は?

パンツタイプ、テープタイプを使用する場合、3~4時間おきに交換します。
大人用おむつの3大トラブル「漏れ」「ニオイ」「かぶれ」原因と解決策」の記事でも詳しく解説していますが、長時間つけたままでいると、尿が漏れたり、肌が痒くなるなど、トラブルの原因になります。

 

 

パッドを併用すると交換が楽で経済的

 

尿取りパッドとおむつを併用することで、汚れた際はパッドの交換だけで済みます。
排尿ごとに交換すると、おむつかぶれなどのトラブルの予防になり、快適に過ごすことができます。

さらにパッドはおむつに比べて安価なため、経済的な負担が減るというメリットもあります。

またパッドを併用する場合、おむつは汚れていなくても、尿の臭いがうつるので1日程度で交換しましょう。

 

おむつは医療費控除の対象になります

おむつは医療費控除の対象で、確定申告をすることによって、納めた税金の一部が戻ってきます。

医療費控除を受けられるのは、医師が、おむつの使用が必要と判断した場合です。
確定申告には、医師が発行する「おむつ使用証明書」と「使用者の氏名が書かれた領収書」が必要です。

おむつでもっと健康的に

トイレの不安から解放されると、映画鑑賞などの長時間の外出や、旅行も安心して行くことができて、毎日が楽しくなりますよね。
おむつを上手に使用することで、生活を楽しむ意欲を取り戻し「寝たきりゼロ」にすることに成功した施設の例も報告されています。

でも「おむつをしているからトイレに間に合わなくてもいいや」と甘えてしまうと、尿意に鈍感になり、おむつに依存してしまいます。
おむつはあくまでもサポートで、排泄はトイレでするという意欲を忘れないでください。
前向きな気持ちでおむつを利用し、楽しい毎日を過ごしましょう。