「地域包括支援センター」は高齢者の方が住みなれた地域で安心して生活できるよう、介護・福祉・保険・医療・などさまざまな面から総合的に支援してくれる施設です。
年齢とともにお世話になることが多くなる「地域包括支援センター」についてやさしくまとめました。
地域包括支援センターはあなたと福祉の橋渡し役
地域包括支援センターは、市町村が主体となって保健・福祉サービスを円滑に行うための施設です。
高齢者が必ず一度はお世話になるところ、ともいえますね。
市内の医療機関・福祉施設と連携
センターでは、市内の介護サービス事業者や医療機関、行政の各部署や民生委員の方などとも連携をとりながら、課題を解決していきます。
「どこに相談したらいいかわからない」という場合、まずセンターを訪れてみるというのもよいかもしれません。
家族の方からの相談も多い
高齢者の方が相談に行くところ、というイメージが強いですが、実際には高齢になった親御さんについての相談に訪れる40代・50代の方も多いです。
たとえば「認知症になった親の運転免許証を返納させたいが言うことを聞いてくれない」というような相談も。
現在は運転免許更新の際に認知症チェックが入るようになりましたが、返納して自動車を運転できなくなったあとの生活も考えなくてはなりませんから、難しい問題ですよね。
介護サービス利用は地域包括支援センターから
地域包括支援センターの一番の業務は、高齢者の介護サービス利用の支援です。
サービス利用までのさまざまな手続き(要介護認定やケアマネージャーの手配、ケアプラン作成、介護サービス事業者の紹介など)は、地域包括支援センターに相談するところから始まります。
さまざまな相談に応じてくれます
センターでは、ほかにも次のような相談が寄せられています。
- 介護保険の手続きについて
- 病院を退院した後の生活が心配
- 介護予防のために運動や体操をしたい
- デイサービスに通ってみたい
- 認知症について知りたい
- 一人暮らしの生活が大変になってきた
- リハビリを受けたい
- 住居をバリアフリーにしたい
- 治療・介護で経済的に厳しい
- 介護サービス事業者への不満
- 高齢者の虐待について
- 介護ボランティアをしてみたい
- 居場所づくりをしたい など
センターは、高齢者の方がいきいきと安心して生活するための総合相談窓口です。
ぜひ一度、お近くの地域包括支援センターへ
手続きに関することから深刻な悩みに対する支援まで、総合的にサポートしてくれる地域包括支援センター。
ひとりで悩む前に、相談してみてはいかがでしょうか。