高血圧改善|運動療法のジム費用は医療費控除の対象になります

健康のため、定期的な運動をスポーツジムでおこなっている方も多いと思います。
高血圧や糖尿病など生活習慣病改善のためのジムの利用料金が医療費控除の対象になる場合があるということをご存知ですか?条件や、利用の流れについてくわしくみていきましょう。

なぜスポーツジムの費用が医療費控除になるの?

長寿大国日本において、健康長寿の妨げとなっている病は「生活習慣病」といわれています。
生活習慣病は、その名のとおり、生活習慣によって発症することが多く、中でも高血圧症、高脂血症、糖尿病は、運動不足が原因の1つであるといわれています。

そのようななか、健康づくりの運動療法を推進するため、国が指定したスポーツジムにおいて医師の処方箋にもとづく運動をおこなった場合、そのジム費用が医療費控除の対象となりました。(昭和63年に告示された「健康増進施設認定規程」より)

対象要件は3つあります

健康のためのジム費用で税金が安くなるなんて、とってもお得ですよね。
この制度を活用するための要件は、次の3つです。

  1. 生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病、虚血性心疾患等)であること
  2. 医師の「運動処方箋」があること
  3. 国が指定するスポーツジムで、2ヶ月ほど(具体的には約週1回以上の頻度で、8週間以上の期間)の運動療法を実施すること

指定のジムに入会しましょう

対象となるスポーツジムは、「指定運動療法施設」と呼ばれ、国から認められた施設です。
すべて医療機関と提携しているジムなので、安心して運動することができます。

2018年9月現在で、全国216のスポーツジムが指定されています。
こちらの一覧表から確認できますので、参考にしてください。

(右の「指定」の覧に○がついているものが対象です)

対象となる料金はいくらまで?

運動療法にかかる料金は、施設によって異なりますが、医療費控除の対象となるのは1回の利用につき5,000円までです。

利用料金が1回3,000円のジムであれば、その全額が対象です。
月額制の場合は、1回の利用料金が5,000円以下の部分が対象となります。
例えば月額10,000円で、月4回通った場合は、1回あたり2,500円となりますので、全額が対象になります。

また施設への交通費も医療費控除の対象になります。

スポーツジム費用で医療費控除を申告するまでの流れ

医療機関を受診しましょう

まずは、かかりつけの医師に、生活習慣病の改善のために運動を行いたいことを相談します。
そして、医師から「運動療法処方箋」を発行してもらいしょう。

「運動療法処方箋」をもってスポーツジムへいきましょう

「運動療法処方箋」を持って、「指定運動療法施設」であるスポーツジムに申し込みに行きます。
これにより、医療機関とインストラクターが連携した「運動療法プログラム」を受けることができるようになります。

「運動療法プログラム」を始めましょう

自分にあった運動療法プログラムをはじめます。
むりをせず、不安なことがある場合は医師や、インストラクターに相談しながら行いましょう。

なお医療費控除の対象となるのは、だいたい週に1回以上の頻度で8週間以上の運動と決められています。
どのくらいの頻度で運動したか、日記やメモに記録しておきましょう。

担当医の診断を定期的に受けましょう

運動プログラムをおこなっている間は、担当医の経過観察を受けます。
4週間に1度通院し、経過をみてもらえるのも安心ですね。
からだが痛いなど不調があれば、期間に関係なく受診するようにしましょう。

スポーツジムから「運動療法実施証明書」を受け取ります

運動療法プログラムが終わると、スポーツジムから「運動療法実施証明書」が発行されるのでそれを受け取ります。

運動療法実施証明書を持って、担当医のもとへいきましょう

処方箋をもらった医療機関に運動療法実施証明書を持っていき、担当の医師に運動療法が無事に終わったことを伝えます。
医師に運動療法実施証明書の内容を確認してもらい、運動療法実施証明書の所定の欄に、署名押印をもらいます。

確定申告をしましょう

医療費控除の明細書PDF(国税庁)と、医師から署名押印をもらった運動療法実施証明書を、確定申告書に添付して税務署に提出します。
確定申告は、2月16日から3月15日までの間におこないます。

確定申告をスムーズに済ますためのポイント
領収書は「ジムの利用料金」「交通費」など支払先ごとにクリップで留めておくと医療費控除の明細書をスムーズに記入できます。

高齢者でも安心して取り組むことができます

「スポーツジムで運動なんて、高齢者にはハードなのでは?」と心配な方もいるかもしれません。
指定運動療法施設等の調査法人である「日本健康スポーツ連盟」に高齢者の利用状況について尋ねたところ、利用者は中高年の方が多いとのことでしたが、

・ハードな運動ではなく、無理のない運動を続けること
・もし身体に注意する点があれば、医師がそのことを処方箋に記載してくれること

などから、年齢に関係なく、誰でも安心して運動ができるよう配慮されています。
まずはかかりつけの医師に相談してみましょう。