厚生労働省が発表した2017年現在の日本人の平均寿命は、男性80.75歳、女性は86.99歳。老後も健康的な毎日を送るためには、バランスのとれた食事が一番です。高齢者世代が食生活で意識したいことをやさしくまとめました。
「食事バランス」が大切

若い頃は好きなように食生活を過ごしてきた方、健康を意識して糖質やカロリーを控えてきた方と、人によってパターンもさまざまですが、高齢期に入ってから「低栄養」に悩むケースも少なくありません。
「低栄養」とは栄養・エネルギーが不足した状態のことで、いわゆる栄養失調です。高齢者の場合、加齢による内臓の機能低下からくる食欲不振や、気力の衰えにより食事の準備がおっくうになるなどの原因から、食事がおろそかになり低栄養状態を引き起こしやすいのです。
低栄養状態になると起こりやすい症状
- 体重の減少
- 筋力の低下、めまいなどによる転倒
- 皮膚環境が悪化して床ずれを起こしやすくなる
- 免疫力が低下して病気にかかりやすくなる など
食事の偏りや不足が、食費の代わりに医療費を増やしてしまいかねません。
高齢者に不足しがちなのが、タンパク質・カルシウム・鉄・ビタミンB6・食物繊維・亜鉛などの栄養素です。不足すると疲労感や筋肉の衰え、思考力低下、貧血といった症状を引き起こす恐れがあります。このような事態を避けるためにも、日ごろからバランスの良い食事を心がけたいものです。
食事バランスで意識したい5つの料理群と主な栄養素
- 主食(ごはん、パン、麺類などの炭水化物)
- 副菜(野菜、海藻類、芋、きのこなどのビタミン、食物繊維)
- 主菜(肉、魚、卵、大豆などのタンパク質)
- 牛乳や乳製品(カルシウム)
- 果物(みかん、リンゴなどのビタミン)
農林水産省では、栄養素と食事のバランスを世代別に紹介して、健康的な食生活をすすめています。体にやさしい献立づくりに役立ちそうですね。
より良い食生活のためにできること

カルシウムを積極的にとる
骨や歯を強くしてくれるカルシウムは、加齢による消化能力の低下から、摂取しても体内に吸収されにくくなります。不足すると骨粗しょう症になる危険もあるため、できるだけ毎日牛乳やバター、豆腐、チーズなどをとるようにしましょう。
塩分には注意する
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015)」によると、食塩の摂取目標量は高齢者男性が8g未満、女性が7g未満となっています。塩分を多くとりすぎると高血圧のリスクも高まりますので、できるだけ減塩を意識した食生活を心がけることが大切です。
サプリメントで補う
サプリメントばかりになってしまうのはよくありませんが、適度にサプリメントを使うことで手軽に不足している栄養を補給できます。食欲がないときや疲れ気味だなと感じたときなどは、積極的に利用したいものです。
お口の健康に気をつける
歯や義歯、歯槽膿漏など、お口のトラブルは食生活に大きな影響を与えます。大丈夫だと思っても、定期的に歯医者さんにかかってお口の健康状態をチェックしてみましょう。
食事は楽しく!

食に対する意欲が薄れてくる高齢者にとって、「楽しく食事をする」ということが何よりの栄養かもしれません。
たまには友人と外食する、旬のものを食べるようにする、いろどりや味付けを変えてみるなど、さまざまな工夫で楽しい食生活を送り、心と体に栄養をたっぷりとりましょう。
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